今日、地元企業の経営者の方々とお話する機会がありました。
人手不足についてや地元企業の給料について、資格取得についてなどいろいろとお話を聞いていました。
1番白熱した話題が、『職員の資格取得を支援しても、取得したあとに転職してしまうことをどう防ぐか』でした。
過去にもそのような例があったようです。
『まだ町内で別の企業ということであれば、町内の人手不足に貢献できているからいいけど、町外に出られたときに資格取得の支援がもったいない』ならばどう防ぐかという話でした。
労働契約のときに、資格取得したら最低半年は在籍しないといけないなどの決め事は、労働者には『職業選択の自由』があるためできません。
一方、資格を取得してもらわないと任せられる仕事の幅が広がらないため資格取得支援はしていきたいという思いはありますが、果たして残ってくれるのかというところが1番の問題点です。
結局は『働く人の人間性を信用するしかないよね』という結論しかでませんでした。
資格取得後も残ってもらうにはどうしたらいいかという問題に対する私の考えは、『働く人に、仕事を通してどのような付加価値を提供できるか』だと思います。
例えば『生活できるだけのお金を稼げればいい』という考えであれば、必ず定時で帰れることや休日出勤がないことが付加価値になります。
『将来独立するための修行だ』と思っている人であれば、定時で帰ることや休日出勤がないことよりも、自分が習得したい技術が学べる仕事であることや資格取得を支援してくれることが付加価値になるかもしれません。
その人によって何が付加価値となるかは、話をして意識的に聞き取りをしないとわかりません。
おそらく、資格取得後に転職してしまった人は資格取得支援に付加価値を感じていたけれども、それ以外の付加価値を提供されなかったため、資格取得後は付加価値がなくなり転職してしまったのかもしれません。
人手不足に対しては、意識的に仕事の付加価値を作っていくことがとても大切だと改めて感じました。
付加価値の問題は人手不足についてだけでなく、地域のPRや観光に対しても同じです。
私が特に思ったことは、移住前に僻地についてインターネットで調べたとき、付加価値のアピールが少ないと思いました。
良さそうな場所はたくさんあるけど、その場所の何がいいのか、行くとこんないいことがあるよという事実以上の情報がなかったからです。
『人を惹き付ける付加価値の創造』ができると、地域の人が困っている人手不足については、少し解決できるのではないでしょうか。
まずは、僻地で生活することによる付加価値と僻地で働くことの付加価値を探すことと同時に、付加価値の重要性について地域の人に伝えることが私にできることかなと思いました。
もちろん私の考えであり、違う意見もあるかもしれません。
より良くなるよう、いろいろと人といろいろな話ができたらいいなと思います。