私はよく、相手の話に対して『いや、これはこういうことです。』という感じで『いや』という言葉をよく言ってしまいます。
無意識に出てしまうので、言ったあとは人との会話中でも『やってしまった…』と内心思っていることはよくあります。
なぜ気にするようになったのかというと、元上司の影響です。
お酒を飲みに行くことも多かったので、よく話していたのですが、そのときに聞いた話がとても印象的でした。
相手の話に対して『いや』とか『でも』って言葉が最初に出てくる人は仕事ができない人が多い。
例えば、おじさんAとかおじさんBとか。
(2人とも退職していますが、この会話の時は退職の話は出ていませんでした)
社内で電話している会話や打ち合わせのときに聞いてみると、だいたい相手の話に対して『いや』とか『でも』から入っている。
それを『なるほど』とか『たしかに』から入って、一旦受け止める姿勢を見せると、そのあと反論したとしても相手は話を聞いてくれることが多い。
以前仕事で一緒になった人が、お客様にこちらの要求を通すことが上手だった。
なぜだろうと思ったらお客様の話に対して、『なるほど』『たしかに』から返していたことに気付いて。
一旦は、お客様の言い分を受け止めるけど、そのあとはちゃんと自分の要求もするし反論もする。
だけど、一旦受け止めているからかお客様も反論だったとしても素直に受け入れていて、結果として自分の要求を通していることが多かった。
その人も物腰の柔らかい人だったし、自分も物腰柔らかいとよく言われるけど、それは相手の話は一旦受け止めるよう気をつけているからだと思う。
いきなり『いや』とか『でも』と返してしまうと、相手は自分の話をわかってもらえていないと身構えてしまう、でも一旦受け入れることで相手も『自分の話をわかってくれた』と安心するんじゃないかな。
その安心があるのとないのとでは、その後の話を聞く姿勢が大きく変わってくる。
だからまずは相手の話に否定から入らないようにしている。
ただ、このとき気をつけないといけないことは『そうですね』とは言わないこと。
『そうですね』というと相手の話を肯定したことになる。
『なるほど』『たしか』は肯定はしていないけど、相手の話を一旦受け止める絶妙な言葉なんだよね。
私はこの話を聞いてから、相手の話を聞いたあと反射的に反論しようとしていても、まずは『なるほど』と返すようにしていました。
最近、無意識で『いや』と何度か言ってしまっていて、気をつけようと思いまとめてみました。
元上司はコミュニケーションに対して考え抜かれていることがとても多かったので、今回の話のように納得する話が多くあり本当に勉強になりました。
他にはお客様からクレームの電話が来て、お客様は電話越しに怒鳴っていました。
普段温和な元上司が大きい声で反論することが珍しかったので後で聞いてみるとこのような話でした。
相手のテンションが高いときにこちらが冷静だと余計イライラさせるから、まずは相手のテンションにある程度合わせる。
そこから徐々にテンションを下げていくようにすると相手も落ち着いてくるよ。
あとは、怒ってくる人はその人も別の誰かに怒られることが怖いから怒るのであって、その人が怒られる要因を取り除いてあげることを意識して伝えると落ち着くことが多い。
このような感じで人とのコミュニケーションにおいて、いろいろと教えていただきました。
また何か思い出したら投稿したいと思います。