OPINION

批判的思考

今まで、学生のときは特に目立たず、社会人になっても一般的な企業で人から言われた仕事をこなしていたので、他人から賛否両論を浴びるような環境になったことがありませんでした。

移住後は、町民の税金で給料をもらっており批判を浴びやすい役場に勤め、さらに地域おこし協力隊という地域の人から見定められる立場になりました。

その立場になって初めて、そもそも批判を浴びやすい立場にいたことなかったなと気づきました。

人の目に晒されやすい立場になって気づいたことは、人の目から見えることは一部でしかないということです。

裏には見えない努力や段取りがあり、自分が同じようなことをしていた経験があれば、見えない部分も察することができるので『頑張っているね』となる人が多い気がします。

一方、同じようなことをしたことがない人は裏の作業がわからないため『そこがダメだ、あれがダメだった』など、目に見えた範囲で物事を決めつけているように思います。

いろいろな経験があったり自分で努力していたりすると、他人の努力や大変さもわかるので批判的思考は少ないかもしれません。

例えば、私の経験だと『美人でスタイルのいい人は生まれつき美人で羨ましい、私には一生無理』と思っていて努力もしていないのに僻んでいる典型的なブスでした。

知り合いが増え友達の話を聞いていると、美人のほうが努力をしていることに気が付きました。

体型の維持や顔の維持、どうしたら自分の理想に近づけるのか考え努力して、美容院や服、化粧品にもお金をかけていたように思います。

なにもしなくても顔立ちの整っている人はいますが、努力しなければ垢抜けた印象にはなれない気がします。

その努力を知らずに、『生まれつきスタイルよくて美人で羨ましい』と思っていた私は、物事のごく一部しか見えていませんでした。

当時の私は、裏の努力や辛さを何も知らなかったので、目に見えた範囲だけで物事を決めつけ批判の多い人間でした。

世の中にはいろいろな人がいて、批判ばかりしている人もいるかもしれません。

人の目や批判を気にしすぎないで、自分の理想を追求できるようになりたいと思いました。

特に批判されたというわけではないですが、批判でなくても『こうしたらいいのに』はよく聞きます。

よくしようと思ってくれていてとてもありがたいのですが、すべてを取り入れることはできないのでほどよいバランス感覚が大切なのかなと思いました。

私自身、前よりは良くなりましたが批判的に考えやすいので、その戒めを込めてまとめてみました。