リーダーに必要な要素のひとつ『堂々としている』。
そりゃ、『○○だと思います…』と自信なさそうにおどおどしているよりも、自信満々に堂々としているリーダーについていきたいと思うことは当然のことか思います。
以前は、ここで止まっていましたが、もっと深い意味があるかもしれないと思ったのでまとめてみます。
『私なんか…』と自分を卑下しているひとに、堂々とした態度は難しいと思います。
たとえ堂々としていても、些細なことで怒る、すぐ否定するなどという人は、最初は堂々としていると思われたとしても、すぐに『気が小さい人だな…』とばれます。
『結局、心から堂々としている人とそうじゃない人って何が違うの?』と聞かれたらなんと答えますか?
私の答えは『自尊心』です。
ここでの『自尊心』は自分で自分の存在を認めるということです。
どんな容姿だろうと、どんな社会的地位にいようと、どんな能力があってもなくても、『人間として存在しているだけで素晴らしい』と認められることです。
自分になにがあってもなくても『素晴らしい存在なんだ』と認められることで、他人の存在も認められるようになります。
そうすると、他人が『○○ができなくて…』とか『私には○○が足りない…』と悩んでいても、まず『あなたにはあなたにしかない良さがあるよ』と心から伝えられるようになります。
これがにじみ出るようになってやっと『堂々としてくる』のではないでしょうか。
ちなみに、自尊心が育つと緊張しなくなります。
なぜ緊張するのかは、他人からどう見られるのかを必要以上に気にするからです。
もっと言うと、自分の自尊心がないから、自分が存在していいのかという判断基準が他人からの承認でしか得られなくなっています。
他人からどう見られるのかで自分の存在が決まってしまうということです。
自尊心が育っていると『慣れないし緊張する…でも、やれることはやったし失敗したらしたで仕方ない』とある程度の割り切りができます。
自尊心が育っていないと『慣れないし緊張する…失敗したら、○○さんからダメな奴だと思われるかもしれない、怒られるかもしれない』と同じ取り組みに緊張していたとしても緊張の度合いが変わってきます。
本当は地上5cmの綱渡りなのに、50Mの綱渡りをしている感覚に陥っていたら緊張しますよね。
あと、わかりやすい例がさんまさん。
さんまさんは緊張することがないらしく『緊張って自分ができること以上のことをしようとするから緊張するのであって、自分ができること以上のことをやろうとしていないから緊張しない』このようなことを言っていました。
当時の私は、たしかに…と思いつつ、いざ慣れないことや人前になると、自分ができることだけやろうとしたとしてもいろいろ気になるし緊張するんだけど!?と思いました。
今思うと、他人からの評価、承認によって自分の価値を認識していたから、『少しでも自分には価値があると思いたい、思わせてほしい』という無意識があったから、少しでもいい自分を見せたくて自分ができること以上のことをやろうとして緊張していたように思います。
内面からにじみ出た自尊心が『堂々としている』姿につながるのかなということでした。