地域おこし協力隊として仕事をしていますが、最近は新しく地域おこし協力隊として採用を予定している方の面接も担当しています。
実際に面接官としても仕事をしている私が、応募者のどこを見ているのかをお伝えしたいと思います。
1.定住しそうかどうか
地域おこし協力隊の目的は地域に馴染み定住してもらうことです。
よって、最重要項目になります。
どのような人が定住しそうかというと『将来の夢や目的がある人』です。
目的があるかどうか、また目的がこの場所で達成できそうかを考えながら話を聞いています。
正直、私が担当した多くの人は目的がはっきりせず、『スローライフを送りたい』『人混みのない場所で生活したい』という方が多いです。
漠然とした生活のイメージでもいいですが、より定住しそうだなと思う人はやりたいことや実現したい理想がはっきりとある人です。
そのほうが採用後もやる気を持って頑張ってくれそうだなと思います。
『地域おこし協力隊として活動して何を実現したいのか』これをはっきりさせることは、採用されたあとの活動においても自分の行動基準となるので重要ではないかなと思います。
2.人柄
ここも非常に大事です。
『地域に馴染んでくれそうか』ということを考えながら面接をしています。
地域に馴染んでもらえないと結局定住も難しいからです。
具体的にどのような人か、私の基準をご紹介します。
・明るい、素直
・人当たりがいいか
・自分の考えの伝え方
自分の考えの伝え方を補足すると、自分の考えがあることは素晴らしいことです。
あくまで自分の意見としてフラットに伝えているのか、上から目線で伝えるのかで印象が全く違います。
上から目線かどうかは気にする面接官が多いです。
3.その他
正直、この2点がほぼすべてです。
私の場合は、この2点しか見ていません。
他の面接官が気にするこれ以外の項目がひとつあります。
転職履歴、理由です。
地域おこし協力隊の応募者に多いのですが、職を1,2年で転々としている人が多く、そのような人だと『何かを理由があるから転々としている』と捉える面接官が多いです。
そのため、転職理由は毎回質問していました。
私の考えだと、転職履歴や理由も聞くことはありますがそこまで気にしていません。
なぜかというと、将来なにがしたいかが重要であり、職を転々としていても将来やりたいことがはっきりしていて、そのために頑張るというやる気のある人であれば採用したいと言います。
4.やらないほうがいいこと
自分の職歴やスキルを長々と語ること。
これはやらないほうがいいです。
職歴やスキルよりも町の人と馴染んでくれそうかという人柄を期待しています。
聞かれたことについては答える程度、必要最低限で大丈夫です。
自分から長々と話すとすごい経歴だったとしても、過去にしがみついているように見えてしまうところがあるなと思いました。
5.まとめ
地域おこし協力隊の面接を担当して感じたことをまとめてみました。
地域おこし協力隊だからか、すごくスキルがあって有能そうな人よりも明るくて誠実な人のほうが好印象です。
面接でスラスラ話せるかということや話の内容よりも、その人の表情や雰囲気もとても大切です。
うまくできなくても『緊張しているけど頑張っている雰囲気』『町の人とも馴染めそうな人当たりの良さ』を伝えられるといいのかなと思います。
ぜひ、面接の際は参考にしてみてください!