OPINION

反応しないマインドの作り方

感情に振り回されていいことはひとつもありません。

例えば、怒りで周りが見えなくなったり冷静な判断を阻害したり、焦ってミスをするなどと不都合なことばかりです。

私も仕事をする場合や人付き合いにおいても、感情に振り回されないということの大切さに気づいてからは特に気を付けていました。

どう気を付けるかというと、『事実のみを見る』です。

雨で遠足が中止になって悲しいということがあったら、事実は雨で遠足が中止になった、悲しいというのは自分がどう感じたかという感情にすぎません。

事実と感情の区別がつかないと悲しいという自分の感情にばかりフォーカスしてしまいます。

人間である以上悲しいという感情は仕方ありません。

しかし、たいていの場合は悲しんでもどうにかなる問題ではない場合がほどんどであり、過去を変えることもできません。

まずは事実と感情を分けて認識すること『自分はいま悲しいと感じている』と認めることからスタートです。

自分のドロドロした感情も認めること、認識すると消えることがありますが、認識しないまま蓋をしていると一生消えません。

この作業を効率的にするチャンスが、自分が嫌だと感じた出来事に遭遇した時です。

嫌だと感じたときほど、自分が蓋していた感情を見つめるチャンスと捉えると負の感情だけでなく別の側面が見えてきます。

例えば、私が上司と話をしていたときにおじさんが割り込んで上司に話しかけました。

私は『どう見ても私の席で話しているのに、平然と割り込んできてどういう神経しているんだ!?しかも上司には謝ったのに私には一言もない、私の時間も奪われているんだが!?』とイライラしました。

なぜイライラしたのか、それは時間が奪われたことにではなく『自分を軽んじられたこと』にイライラしていました。

自分で自分の存在価値を認められていないから、人を通して自分の存在価値を確認している、だから少しでも自分の存在を軽んじられたということに過敏になっています。

自分で自分の存在価値を認められていたらどうか、『この人も急いでいたんだな、別のことやろ』と反応しなかったと思います。

このように負の感情には必ず理由があります。

特に自分の無意識で感じていることが負の感情となって表面化しているからです。

①なにか嫌なことがあったときは、まず事実と感情を分けて考える。

②そして『私はどのような感情になっているんだろう』と感情を観察してみる。

③なぜそのような感情を抱いたのか、なにか元になっている思い込みや経験がないか探ってみる。

これを繰り返すことで徐々に気にならないことが増えていきます。

逆に、無意識の思い込みが表面化しているので、気付かないとずっと同じことが起こり負の感情を抱き続けます。

研究者のような気持ちで取り組むことをおすすめします。