OPINION

ネガティブはあって当たり前 すべての感情を大切に!

世間一般では、ポジティブでいよう、ネガティブはよくない!という風潮があるかと思います。

最近、ネガティブは悪いことじゃないよという話をよく聞く、目に入ることもあり、ネガティブな感情へどう対処すればいいのかまとめていきたいと思います。

ネガティブな自分が嫌、ポジティブになりたいけどなれなくて辛い、このような思いを抱えている方には特に参考になると思います。

①ネガティブはあって当たり前

そもそも、ネガティブはあって当然です。人間ですから。

人間の進化の過程で、生き残るために身についた力です。

ジャングルにいたとしたら、ポジティブで無鉄砲に突っ込んでいく人は死んでしまうかもしれません。そのような状況でも生存確率を上げるために、先を予測する力を身に着けました。それがいわゆるネガティブな思考です。

電子にもプラスとマイナスがある、陰と陽がある、光と闇があるように人間にもポジティブな面、ネガティブな面両方あることが正常です。

ネガティブな感情を否定しなくても大丈夫です。

②ネガティブな感情を持ち続けないことが大切

ネガティブな感情は問題ないのですが、それを持ち続けるのは悪いことです。

例えば、うれしいこと、楽しいことがあったら、その気持ちはその場か長くても2,3日しか持続しないでしょう。

一方ネガティブな感情は年単位など長く続くこともあります。

なぜ、ポジティブな感情は持続せず、ネガティブな感情は持続してしまうのか。

それはネガティブな感情を味わいきっていないからです。

『ネガティブな感情だ!いやだ!』と、感情に蓋をしてしまうことで持続してしまいます。ポジティブな感情は思いっきり味わおうとするので味わいきってすぐなくなります。

食べ物の味のように、好きな食べ物はすぐ飲み込んでしまうけど、嫌いな食べ物はなかなか飲み込めなくてずっと口の中に残っている、嫌いな食べ物もずっと残すのではなくさっさと消化してしまいましょう。

③ネガティブな感情への対処法

ネガティブな感情をも味わいきるってどうしたらいいの?と疑問に思ったあなたのために、ここからは具体的に、私のネガティブな感情の対処法をお伝えします。

1.自覚

特定の出来事に対して『むかつく!』『悲しい…』『イライラする』など気分がささくれ立つようなことがあったら、まずは『あ、ネガティブな感情がでてきた…』と自覚します。

ここがまず大切なポイントで無意識でネガティブな感情に振り回されていることも多くあります。

『なんでこんなことするの!?』など相手の欠点ばかり目についてしまう、『私ばっかり不幸なことが起こる…』と出来事にフォーカスしてしまう、このように自分の心に目が向いていない状態です。

まずは、『私はこういう感情になった』と自分の気持ちを自覚しましょう。

レジを待って長い列に並んでいたのに、人に割り込まれました。

『私は長時間待ったのに割り込んできてむかつく!』と出来事にフォーカスして終わらせるのではなく『割り込まれてむかついたな』と自分の感情にも目を向けるようにしましょう。

自覚をした時点で、少し気持ちが和らぐことがわかるでしょう。

2.感情の掘り下げ

自覚をしたら、『なぜ私は嫌な気持ちになったんだろう』『何が嫌だったんだろう』など感情を掘り下げます。

掘り下げると自分の過去の経験やされたこと、また自分がしてしまったことが原因になることがあります。

『なぜ、私は割り込まれてむかついたんだろう』

私は長時間待ったのに割り込んできてずるいと思った
→なぜ?
→割り込んではいけないと親、先生に言われた
→順番を守らないといけない
→例えば生存をかけた食料の取り合いだったら順番待ちは正しくないかもしれない
→割り込みをされたけど死ぬわけではない
→なぜこんなに怒っているんだろう
→『ダメ』って言われてできなかったことを他人がしていたから怒りがでてきたのかもしれない
→割り込まないことが普通だと人に期待してしまっていた

割り込みは事象でしかなく、それに対して怒っているのは自分の考えや価値観でしかないということです。

3.相手のことを想像する

相手の立場になって考えることもひとつの手段です。

『もしかしたら、重要な用事に遅れそうだったのかもしれない』『もしかしたら、どうしてもトイレに行きたかったのかもしれない』など、相手の事情を想像すると気持ちが和らぎます。

また、これのいいところは相手を許すことで自分を許すことにもつながるところです。

もしかしたら、自分が相手のような立場になることがあるかもしれません。

子どもがケガをしたと連絡があり、すぐにでもレジを済ませていきたいけどすごく並んでいる。

商品を戻すにも時間がかかるから、とりあえずお会計して向かいたいけど2,3人並んでいる。

以前、割り込みに対してむかついただけで終わってしまった場合、このような葛藤が生まれます。

『声をかけて前に行きたいけど、以前割り込まれたときに私はすごくむかついてしまった、私もそう思われてしまうのではないだろうか。』

以前、割り込みされたことを許したらどうなるか。

『私も以前、割り込みされたけど、そこまで不快にならなかったから今回もひと声かけたら譲ってくれるかもしれない。』

人を許さないでいると、自分も許せなくなってくるということです。

許すことはとても難しいことです。

『理屈ではわかる、相手に事情があったのかもしれない、それでも怒りが収まらない』それはそれで問題ありません。

4.ネガティブな感情が収まらないときの対処法

ここまでの方法を実践することで解決することもありますが、解決しないときもあります。

その場合は思いっ切り感情を吐き出すと、感情を味わいきって楽になることにつながります。

例えば、感情を書き出す、ありとあらゆる文句や馬事雑言を頭の中で話し続ける、思いっ切り泣く。

その時の環境に合わせて選択しましょう。

ありとあらゆる文句文句や馬事雑言を頭の中で話し続けるは、同じようなことばかり考えて進展しないことが多いので、あくまでその場しのぎとして使って、あとで時間があるときに書き出してみると気持ちが整理されていいです。

思いっ切り泣いて少し楽になった経験がある人もいると思いますが、このような方法で思いっ切り吐き出してみましょう。

※注意事項 自分の気持ちに嘘はつかない

ここ大切です。

『こんなことでイライラする自分は心が狭いのではないか』『傷ついている自分は弱いのではないか』

気持ちはわかります。

しかし、嘘をついても嫌いな食べ物を口の中にいれたまま舌の上にのせずに味を感じないようにしいるだけ。存在はしています。

無視していてもいつか向き合わないといけない日が来ます。

誰になんと言われようと、自分の感情は今までの経験から生み出されたもので、ひとつとして同じ感情はありません。

似た感情はあったとしても、全部違うのにどうして否定できるんでしょうか。

どんな自分の感情もまずは自覚することから。

見たくない感情が見えてしまうこともありますが、少しずつ取り組んでいくことで解消できるので大丈夫です。

ネガティブな感情が見えたらチャンス、私はどんな思い込みがあるんだろうとワクワクした気持ちで取り組むことをお勧めします!

④ネガティブがあるからこそのエネルギー

ネガティブがあるからこそ、自分と深く向き合うことができます。

自分と深く向き合ったからこそ、他人の気持ちも察することができます。

他人の気持ちを察することができるから優しくなれます。

私自身、たくさんのネガティブな感情にまみれていたからこそ、たくさん心の勉強もしたし自分とたくさん向き合うようにしています。

だからこそ、こうしてネガティブな感情について掘り下げてまとめています。

これは仮にポジティブだけの人がいたとしても、このような文章は生まれていなかったでしょう。

ネガティブがあるからこそマインドの強い人になれると確信しています。

ネガティブは一見厄介者のように見えるけど、受け入れたからこそ見える世界もある。それを楽しみにひとつずつ解消していきましょう。