先日、ふと星を見ようと思いヨガが終わってから夜散歩に出かけました。
丘の上に向かう道で、人にもほとんど会うことがなく、丘の上は野原が広がっている気持ちのいい場所で、そこに行けば街灯もなさそうだし星がきれいに見えそう!ということででかけました。
お気に入りの散歩コースで何度か歩いているコースです。
北海道になじみのある方であればわかるかもしれませんが、人のいない場所は熊出没の危険があります。
だとしても、どうせ死ぬときは死からいいや、行きたい気持ちが勝った私は出かけました。
人が住んでいる地域までの道は街灯があるので問題なく散歩を楽しんでいました。
問題はそこから。
街灯がない道に入り、足元が見えなくなってきました。
怖いなと思い後ろを振り返ると、丘の上に向かって歩いていることもあり、町の街灯すら見えなくなっていました。
スマホももっていっていないので足元は暗いまま、アスファルトの道路だから歩けますがへこんでいるところがあったとしてもわからないくらい暗いので慎重に歩きました。
とにかく真っ暗で5M前くらいまでしか道が見えず、先の見えない暗闇が異世界に入り込んでいっているようで、丘の上に辿り着く前に足を止めて星を見ました。
街灯がないので町中よりもきれいに見えます。
前も真っ暗、後ろも真っ暗、熊に襲われるかもしれない、そのような状況で危険を避けるためか肌感覚が一気に敏感になり、気にも留めてなかった風まで触感を感じるようになりました。
自然の雄大さと厳しさと、こんな環境で昔の人は生活していたのかなと、しばらく立ち尽くしました。
星も雲がかかってきたし引き返そうと思い、少し歩くと街灯が見えてきました。
自分の影を見てこんなに安心する日が来るとは思いませんでした。
夜散歩、怖いし危ないことには間違いないですが、とにかく自然を肌で感じた経験になりました。